「ひと呼吸置いてからクリックする」と言う小さなライフハックの話

「ひと呼吸置いてからクリックする」と言う小さなライフハックの話

ものすごく細かいライフハックの話をします。ライフハックというのも大げさなくらいほんのちょっとしたことなんですけど。

コンピュータを使っているとしょっちゅう、エンターキーを押したりクリックしたりする場面があります。もちろんそれは大抵の場合「これでよし」みたいな決定をする場面になります。

決定をする。判断をする。細かいものかもしれませんけれど、ともかく何らかの決断をする。そういうシーンでエンターキーを叩いたり、クリックしたりすることになるでしょう。

ライフハックとは何かというと、その直前でほんの少し待ち時間を置くということです。エンターキーを押す前に一呼吸入れる。クリックする前にちょっとだけ待つ。たったそれだけです。

それで何が変わるかというと、仕事を全部終えた後の満足感がほんの少し違うんですよね。これは私だけの感覚なのかもしれませんけれど。

次々に、流れるようにエンターキーを押しクリックするのではなくて、合間合間にウェイトを入れるとでも言うのでしょうか。ともかく、何らかの決断や判断をする前に、ほんの少し時間をおくだけで、充実度が違うように感じる経験があります。

ここから先は、因果関係を誤解している可能性もあるので、話半分に聞いてほしいんですけど、くたびれているときには、なかなかその「一呼吸待つ」という行動ができないような気がするんですよね。

そして、それによって、自分の疲れが加速する感覚があります。疲れてるから一呼吸入れることができないのか、一呼吸入れられないから疲れるのか。その辺の因果関係はわからないし、自分が混乱している可能性もあるんですけど。

ここから先は完全に私の想像なんですけれど、エンターキーやクリックする前に一呼吸入れると、その仕事や作業に自分の意思が関わっている感覚があるんじゃないかと思っています。手ごたえといいますか。

それに対して、流れるように作業していると、細かい「やらされ感」が自分に振り積もってくるんじゃないかと分析しているのです。

私の頼りない分析はさておき、現実問題として、エンターキーを押す前やクリックする前にほんの一呼吸入れるだけで満足感が変わり、疲労感が少なくなるならそれに越したことはありません。しかも、単純なミスも防げます。

よかったらあなたも試してみてください。

#結城浩のひとりごと

2023-11-22 07:22:32 +0900

この文章は、音声入力を利用して結城浩のマストドンに投稿したものです。

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki


『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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