中学生の頃の思い出話

中学生の頃の思い出話

朝の散歩に出かけました。

雲ひとつない素晴らしい朝ですね。だいぶ寒くなりましたけれど、その寒さもまた気持ちが良いものです。昼間は気温が上がるらしいですけれど、朝は冷えますね。

朝の散歩コースは、お日様に向かって歩くことになるので、とてもまぶしいんですが、そこでふと、中学生の頃を思い出しました。中学生の頃のある朝のことです。

中学校の頃は、リコーダーのクラブに入っていて、ある日そのクラブの発表会がありました。演奏会ですね。私はソロでの演奏と四重奏をすることになっていました。でも、今話したいのは、演奏会そのものではなくて、その会場に向かうときの気持ちの話です。

演奏会の会場までは歩いて行ける距離なんですけど、朝日がとても綺麗で気持ちが良かったと記憶しています。でも今思うに、それほど早朝では無いはずなのに、どうしてそんなに朝日が記憶に残ってるんでしょうね。よく解りません。

ともかく、私は演奏会場に向かいながら「今日、自分はリコーダーの演奏をするんだ」と考えました。中学生の頃の話です。

たくさん練習しましたから、うまくいくだろうとは思っていました。それでもやはり演奏会は緊張します。でも、それと同時にどこかふわふわワクワクする気持ちも抱いていました。

それからまた、今日演奏するのに使うリコーダーをカバンに入れて持っていること自体も深い喜びを醸し出していました。うまく言葉にはなりませんけれど、どこか誇らしげな気持ちもあったと思います。「今日は演奏を発表する日。今日は特別な日。自分はその会場に向かっている」と改めて自覚する気持ちです。

人前に立つこと自体はそれほど苦手ではありませんでした。むしろいつもと違う自分を発見することができて、楽しんでいる面もあったかなと思います。

今から何十年も前の話ですけれど、中学生の頃、まぶしい朝の光の中をリコーダーを持って演奏会場に向かうときの気持ちを思い出していました。

昨日は文化の日でしたけれど、だからこんな気持ちを思い出したのでしょうか。もしかしたらその演奏会の日も文化の日の祝日だったのかな。どうでしょうね。

今、この話をしながら、似たような気持ちを最近味わったのを思い出しました。今年は珍しく2回の講演を行いましたが、ちょうどその会場に向かうときの気持ちも中学生の頃のあのときの気持ちと少し似ていたかもしれません。

#結城浩のひとりごと

2023-11-04 07:43:23 +0900

この文章は、音声入力を利用して結城浩のマストドンに投稿したものです。

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki


『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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