個人ブログ記事の途中に挟まる広告に思うこと

個人ブログ記事の途中に挟まる広告に思うこと

ブログサイトで、記事の中に広告の挟まれるものを時々見かけます。記事の内容と無関係な広告が挟まるというのは、どうなんですかね。いわゆるニュースサイトや、完全に「そういう感じの宣伝」がいっぱい入ってるテイストのブログならばいいんですけど、文章を読んでもらいたいと思ってるタイプの個人ブログで、記事の途中に無関係な広告が入るのはどうかなと思っています。

記事の隣に広告枠みたいなスペースがあって、そこに表示されるならいいんですよ。文章読むのに邪魔になりませんから。でも、文章の途中に広告が挟まれて、しかもその広告は文章の内容と無関係で、時にアニメーションや動画が流れていたりすると、気が散ってしまって文章を読むどころではなくなってしまいます。

それだけじゃなくて、そもそもその書き手の印象も、広告に左右されてしまうんじゃないかなと思います。大げさに言えば、ブランドイメージをどうするかという話です。

実は先ほども、そういうブログ記事をちょっと見かけました。文章自体はちょっと興味がある話題だったんですけれど、読んでる途中に挟まる広告の方が邪魔で仕方がなくて、半分位で読むのをやめてしまいました。そして多分、このブログを書いている人のブログサイトはもう訪問することはないんじゃないかと思います。読書体験というと大げさですけれど、文章読んでいるときの体験がよろしくないからです。

今のは文章の例でしたけれど、コミックの場合もそれに似たようなことがあります。ウェブでコミックを公開している人はたくさんいますけれど、やたらと広告が多いサイトだったりすると、下手したらどれな広告でどれが本人のコミックやイラストなのかわからなかったりして、なんというか本末転倒だったりしますね。

もちろん全てはトレードオフだと思いますが、その広告を経由して作者に入ってくる収入と、それで作者か、作品か、その何かの価値を失ってしまう危険性のトレードオフかなと私は想像しています。

個人ブログをやっている本人は、自分のウェブサイトのデザインなどを工夫する方も多いと思うんですけど、広告の扱いは注意したほうがいいんじゃないかと思っています。本人が納得しているなら、他人が口出す話ではないんですけどね。

#結城浩のひとりごと

2023-09-25 06:00:11 +0900

この文章は、音声入力を利用して結城浩のマストドンに投稿したものです。

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結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki


『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

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