万年筆で思うままに書くのが最近のマイブーム

万年筆で思うままに書くのが最近のマイブーム

最近のマイブームは、万年筆で書くことです。ずっとボールペンを愛用していたんですが、先日ふと万年筆で書きたくなって、1000円位の安いものを買って試しています。なかなかいいですね。

原稿を書くときには、多くの場合、キーボードからいきなり文章を書いています。でもいったん紙の上に万年筆で文章を書いて、数日寝かせた後でキーボードで入力するというのも悪くありません。悪くないではなくて、とても良いかも。

確かに、書くための時間や修正の手間を考えるなら、手書きよりはキーボードで入力したほうが手っ取り早いという印象があります。

でも、すべてを手書きにするのは無理がありますけれど、大切な文章や、よく考えなくてはいけない文章に関しては、手書きも悪くないんじゃないかな。

多分それは、手書きには時間がかかるので、その時間を使って頭や心が文章を適切に組み立ててくれる部分があるんじゃないかと想像しています。

この話、何日か前も話しましたっけ。誰かに話したような記憶があるんですが、どうだったかな。まあ何回話してもいいんですけれど。

値段が高い万年筆を使えば、書き味がもっと良くなって、さらにいい感じになるのかもしれませんけれど、個人的にはあまりそういうところにこだわりを持たないようにしています。

むしろ気軽に切り替えることができた方が良いと思っているので、あまり高いものにしたくないという気持ちが働きます。

プリンター用に買っていた紙がカールするので、最近厚手のものに変えました。これはちょっと値段が高いので、すぐ捨てるのがもったいなくて、印刷してもう使わなくなった紙を半分に裁断してメモ用紙に使っています。つまり、A5サイズになりますね。

この厚手のA5サイズの紙に万年筆で書くのが意外に良い。キーボードに向かって文章を書くのに疲れたときに、そのメモ用紙の束と万年筆を1本持ってダイニングテーブルで書きものをするのが最近のお気に入りです。

テーブルの上には何もおかないで、メモ用紙だけを置いて万年筆を持ってそれに向かう。そのときの感覚が好きですね。

雪が積もった早朝、足跡が何もついてないところを歩き始めるようなそんな感覚に近いと思っています。

仕事に関する文章を書くこともありますし、もっと細かなTODOを書くこともあります。でも1番好きなのは、前提を全て取り払って自分の書きたいことを書くことです。

今気にかかっていることや、いつか試したいことなどを自由に書く。こんなことをやってみたいとか、あれはどうなっていたかなとか。とにかく何でも、心に浮かんだことに思いを馳せて、言葉に変えて万年筆を動かす。

それはとてもリラックスするひとときです。

制約がほとんどないのがいいですね。A5サイズのメモ用紙に万年筆で何か書いたからといって責任が生まれるわけではなく、新たな締め切りができるわけでもありません。自由に書いていいのです!

そうやって自由に書いていると、心が軽くなるのを感じます。

面白いものですね。

万年筆で思うままに書くのが最近のマイブームというお話でした。

 * * *

いつも私の話を聞いてくださりありがとうございます。

この文章は、朝の散歩をしながら、音声入力で書いているものですから、あちこちおかしな文になっているかもしれませんし、変換ミスがあるかもしれません。その点ご了承下さい。

今日も素晴らしい一日になりますように。

2023-09-07 05:31:57 +0900

この文章は、音声入力を利用して結城浩のマストドンに投稿したものです。

[icon]

結城浩(ゆうき・ひろし) @hyuki


『数学ガール』作者。 結城メルマガWeb連載を毎週書いてます。 文章書きとプログラミングが好きなクリスチャン。2014年日本数学会出版賞受賞。

Twitter note 結城メルマガ Mastodon Bluesky Threads Home